ワキガ(わきが)の治療と対策:ワキガの治療法、ワキガ対策の情報

ワキガ(わきが)、多汗症の手術や治療、予防と対策についての情報サイトです。

ワキガ(わきが)の治療と対策

◆ワキガ、多汗症が起こるしくみとは!

わきが(ワキガ)はどのようにしておこるのでしょうか?

私たちの皮膚の表面には汗腺(汗を作る器官)があります。
汗腺にはエクリン汗腺アポクリン汗腺の2種類あります。
他にわきがの原因のひとつとされる「皮脂腺」があり、これらの汗腺類から分泌される分泌物が皮膚の常在菌によって分解され、ワキガ独特のにおいを発します。
汗腺からの分泌物と肌表面の細菌がわきがの正体です。

細菌といっても恐ろしいものではなく、肌を守るために一役担っている常在菌です。
また、汗腺類にもそれぞれ大切な役割があります。
問題はその働きや分布が人によって違うということ。
そして、長年にわたる生活習慣や親からの遺伝の影響を強く受けるということ。

ワキガ治療は単純に「清潔」を保てば改善されるものでありません。
根本的な治療が必要になってくるのです。

エクリン汗腺とは!
汗を分泌する器官で0.4mmほどのコイル状になっています。
エクリン汗腺からでる汗は99%が水。残りはわずかな塩分です。
この汗自体は無色透明でにおいはありません。
(ちなみに俗に言う「汗くさい」という場合は、汗自体の臭いではなく、ほとんどが衣類や皮膚などに常在する雑菌が汗(水分)と体温によって繁殖して臭いを発している状態のことです。)

エクリン汗腺の主な役割は
体温調整です。
汗をかいてそれを蒸発させることで体温の上昇を防いでいるわけです。
また、緊張や興奮によって汗がでることがありますが、これもエクリン汗腺からの発汗です。
エクリン汗腺はストレスにも影響を受けると考えられています。
エクリン汗腺は全身にありますが、特に手のひらや足の裏に密集しています。

この働きが盛んだといわゆる「汗っかき」となり、顕著な場合は
多汗症という状態になります。

アポクリン汗腺とは!
アポクリン汗腺はエクリン汗腺より皮膚の深いところにあり、4mmほどの大きさです。
その成分はほとんどが水のエクリン汗腺に対して、たんぱく質や脂肪、色素、蛍光物質からなり、若干の粘り気があるのが特徴です。
アポクリン汗腺からの発汗は少量で、脇や耳の中、陰部や乳首など身体の一部にのみ分布してストレスや緊張、また性的興奮によって発汗します。

アポクリン汗腺の役割はよくわかっていませんが、フェロモン分泌管としての働きが推測されています。

皮脂腺とは!
女性が気にしてやまない「お肌のトラブル」はこの皮脂腺と深く関わりがあります。
皮脂腺も体毛の毛穴にあり、主に脂肪分を分泌しています。
ここから出た脂肪分はエクリン汗と混合し、皮膚の表面に薄い膜を張って肌を保護しています。脂肪の分泌量が多いといわゆる「ベタついた肌」、少ないと「カサついた肌」となるわけです。
また、皮脂を糧とする雑菌が繁殖してしまうと吹き出物やニキビができます。

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◆ワキガが疑われる項目をチェックしよう!

◆毛深い方である
◆自分のにおいを感じることがある
◆人からにおいを指摘されたことがある
◆黄色の汗ジミができる
◆ストレスがたまりやすい
◆湿った耳垢がある
◆脂性である
◆ちょっとした緊張で汗ばむ
◆食事は油っこいものが好き
◆お酒が好き
◆靴(靴下)が臭う
◆家族にワキガ体質の人がいる
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ところで多汗症とは!

アポクリン汗腺も含めて、汗の分泌量が多いものを「多汗症」と言います。何ミリリットル以上、汗をかくから多汗症というものではなく、自覚的な要素の多い病名といえます。しかし、緊張しやすい人や太っている人、甲状腺機能の亢進している人などにも多汗症は多く存在します。 多汗症はワキの下だけではなく、手足、顔といった特定の場所にも起こります。代表的な症状として、ワキの下から汗が流れたり、ワキの下の黄ばみ、原色のブラウスなどを着た時にできる汗じみが気になるといったことが挙げられます。 特にワキの下は、身体と腕が閉じた状態が多く、汗をかきやすい場所の一つです。ワキガと多汗症は、同じではなく、多汗症の人がすべて臭いが強いということではありません。 多汗症とは、手掌多汗症を意味することもあります。手掌多汗症は、手指末端から多量の発汗をする状態を言います。原因は不明で、代表的な治療法には、交感神経ブロック(ボトックス注射)があります。






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日本人のワキガとは

戦後まで、日本人は穀類を中心とした食習慣で、脂肪分などを魚介類から摂取しており動物性脂肪分を多量に摂取することはありませんでした。ところが戦後に生活は豊かになり、欧米人と同様に動物性脂肪分や乳製品などを多量に摂取するようになりました。ワキガの原因は脇にあるアポクリン汗腺から出る汗と分泌物が主要要因と言われています。肉類や乳製品などを多量に摂取するようになったため、動物性脂肪分を体内に吸収・分解しアポクリン汗腺から汗や分泌物が出ることでワキガが増えてきたのです。もともと肉類が食生活の中心である欧米人はワキガの体質の人が多く、欧米人の白人種の8割がわきがであるといわれております。そのためワキガの臭いに慣れていて1種のフェロモンと考えるくらい「臭いの文化」をもっています。逆に日本ではワキガの人が増えてきたといっても全人口の1割ぐらい。日本においてはほのかな匂いを好む傾向がありますので、強烈なワキガ臭に嫌悪を示す方が多く、日本ではワキガがあるということは不幸といえるでしょう。食生活の変化により、体格も欧米人に近づきつつありますが、わきがの人も徐々に増えてきています。

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